episode15-1 千葉ちゃん、沖縄に帰る!(後編)
せっかく沖縄に来たんだから海を観たいなぁ。
千葉ちゃんは那覇市にある海を検索した。ヒットしたのは『波の上ビーチ』だけであった。とし子に波の上ビーチについて尋ねると、「最近は外国人ばっかりさぁ」と返事が返って来た。外国人ばかりのビーチ……ぜひ行きたい!
しかしよくよくネットを観ると、波の上ビーチは人口浜であった。
沖縄まで来て人工浜……しかもまだ雨が降っている……外国人っていってもアメリカ人じゃなくて中国からの観光客かもしれない……。
なんだか分からないが千葉ちゃんは急に消極的になった。
結局さんざん悩んだ挙句、海に行くことは諦め、ぶらぶらと国際通りを歩くことにした。
千葉ちゃんが幼かった頃、国際通りは多くの人で溢れた賑やかな通りだったと思う。マクドナルドやアイスクリーム屋さん、雑貨屋やゲームセンターなど、若者がひしめき合う繁華街だった記憶がある。
しかし今回、いざ国際通りに足を踏み入れた千葉ちゃんは愕然とした。
お土産屋とステーキ屋しかないではないか。
お土産屋の前では、売り込みの日焼けしたお兄さんが観光客を物色している。千葉ちゃんは観光地で観光客と思われるのが嫌なので、目も合わさずスタスタと通り過ぎた。しかし進んでも進んでも、お土産屋とステーキ屋。
千葉ちゃんは国際通りを速足で歩きながら、「こんなはずじゃなかった」と叫びたくなった。
やがて国際通りの中心にたどり着いた千葉ちゃんは、三越とOPAを見つけた。デパートである。やっとお土産屋から抜け出した。
デパートの中なら何か沖縄らしい面白いモノがあるかもしれない。千葉ちゃんは意気揚々とOPAの入り口をくぐった。しかし入った瞬間、千葉ちゃんはそんな自分の浅はかな考えを悔いあらためることになる。
OPAの中はギャルショップだった。まるで寂れた渋谷109である。
しかたないので、エスカレーターで上までのぼり、ギャルショップのマウジーに入り、ジーンズを試着した。
なぜ自分が沖縄まで来てジーンズを試着しているのか疑問に思ったが、それはきっとバーゲンをしていたからだろう。
しかし結局購入には至らず、千葉ちゃんはOPAを後にした。
