episode27-1 20代を振り返る
遂にXデーがやって来る。
千葉ちゃんが永遠に二十代とサヨナラする運命の日が。
『不滅の千葉ちゃん29歳』というエッセイを書きながらも、まさか自分が本当に三十という年代を迎えるなんて想っていなかった千葉ちゃんは、それはもうウロウロ・オロオロである。
このまま三十になっていいのか?
二十代にやり残したことはないのか?
考えれば考える程、やり残したことだらけな気がする。
例えば結婚。それから出産。
しかしこのふたつに関してはもはや手遅れである。努力する気すら起きないので、千葉ちゃんは代わりに過去のスケジュール帳を読み返すことにした。
永遠の別れをする『二十代』のお葬式を、ひとりで慎ましく行うのだ。
二十歳の時に、上京ならぬ上玉をしてからの九年間、千葉ちゃんはスケジュール帳をすべて保管している。日々のスケジュール以外にもミニ日記が書かれているので、まさにそこには千葉ちゃんの二十代がギッシリつまっていると言っても過言ではないだろう。想い出したくない過去もあるハズだけど、それも含めて千葉ちゃんだから、ここはあえて、古傷に塩を塗る覚悟でページをめくった。
